制作をご依頼する際に知っておいた方が良いこと
YOUTUBEやSNS が日常的となり私たちは動画から多くの情報を日々得ています。動画が私たちの生活に当たり前に入ってきたのはインターネットとスマートフォンのおかげですね。
そもそも「映像」という言葉「動画」という言葉、どっちも同じ意味なの?当たり前すぎて知らずしらずに使っている方々も多いのではないでしょうか
動画と映像それぞれ何が違うの?
一般的によく言われているのは、動画はWeb上で見るもの、映像はテレビや映画で見るもの。なんて言い方をよく聞きます。はたして正解なのでしょうか?
「動画」とはそもそもの意味は読んで字のごとく「動く画」未編集の素材状態のもの、記録した状態のものです。じゃあ「映像」とは?一般的には作者の意図を反映するために何らかの演出を加えたものです。映像とは動画に演出・編集作業を施したものと考えるとわかりやすいかもですね。これ以上深堀すると専門的なお話になってしまうので、ここではほどほどにしておきます。YOUTUBEの動画も編集したものがほとんどではないか?という声が聞こえてきそうですね。もう少しだけ説明します
演出と編集
アニメーションなどを元々動画と読んでいた時代もあったようですね。先ほどWeb上で見るものを「動画」テレビや映画で見るもの「映像」とざっくり言いましたが、これはYOUTUBEやSNSなどに投稿されているコンテンツの多くが演出や編集が施されていない状態の「動画」が多いということですね。つまり撮った画をそのまま、もしくは時系列に並べただけのものが多いということです。Netflixなど自宅でネットで見る映画はもちろん動画とは呼びませんね。時代が変わりネットの普及で自宅を映画館にしてしまったNetflixのコンテンツはもちろん映像です。その他ミュージックビデオをはじめとした演出・編集などが丁寧に施してある動画=映像もYOUTUBEをはじめとしたネット上のプラットホームに無数にアップされています。動画と映像が混在している状況ですね。どちらも意味があるから存在しています。
動画の役割と有効性
素材を単純に時系列順に並べる作業は演出や編集とは言いません。例えばYOUTUBEの多くの動画は演出や編集作業と呼べる工程がないものが多いですね。今や自宅で Premiere Proなどのソフトを使って簡単に作れます。動画は一定時間における情報量が多く、映像はその逆の傾向にあります。短い尺の中に企業が訴求したい情報を凝縮させたものが動画です。情報の効率性が高いのも特徴です。手間をかけず手軽に撮影したものをWeb上にどんどんアップできるスピード感もとても便利です。スマホやアクションカメラなどでサクッと撮影したものをその日のうちに好きな部分だけ切り取り並べてすぐにアップする。Vlogという言葉もあるくらい今やBlog感覚で動画を毎日アップする時代です。情報発信の形としては動く画をターゲットの手の中へ届けれることは、効率的で有効的な伝達手段です。動画の可能性はどんどん広がっています。情報を伝えることを考えるならば動画こそ有効であるといえます。短い尺の企業や商品広告などWEB上に多くの動画広告と呼ばれるものを皆さんよく目にしているのではないでしょうか
また動画は自撮りで済まし自社のSNSなどにご自身でアップロードすればそれでも良いのです。専門的な機材での撮影や演出や編集作業は必要ありません。自分のスマホで記録すればそれで良いのです。ソフトも思っているほど難しくはありません。切って貼って並べるだけ。情報発信が主な目的の方は動画で十分なのです。手っ取り早く情報を伝えるものこそ動画です。動画であればご自身で制作してみることをまずお勧めします。時間をかければ誰でも撮影したものを時系列に並べて、簡単なテロップを入れればYOUTUBE風の動画は作ることは可能です。
以下をご覧ください。ここからは映像の役割や有効性について少しお話をしていきたいと思います。
映像の役割と有効性
こちらは制作を担当させて頂いた島根県安来市観光課のWEBマガジンの映像コンテンツの一つです
このWEBマガジンは地域の魅力の情報発信が目的でした。魅力とは対象が持つ他にはない独自のキャラクター性ともいえます。まずは対象である地域の魅力を探すためフィールドワークを始めコンテンツを一つ一つ決めていきます。先程の映像はその中の一つで、伝統的な神事の模様と地域の人の祭りにかける想いなどを映しています。届けたいターゲットはこの地域を知らない人、30代から40代の男女、都市部の人たちに見てほしいという声が上がりました
STORYを紡ぎ共感を生む
このWEBマガジンの対象は地域です。地域には人々の営みが点在しています。テレビやマスメディアではお目にかかれない地域特有のモノや事柄が存在しています。独自の営みを切り取ることが地域の魅力の発信と考えました。土地の美しさや人の想いなど深くリアルに伝えることができるのも映像の良さです。登場人物の心の声や向き合う姿勢や背景などを上手く切り取ることでオリジナルのストーリーが生まれます。物語として届けるためには事前の現地取材、内容構成、絵作り、雰囲気を後押しするBGM制作など演出が重要な工程となります。撮影当日は絵を単に記録しているわけではなく、シーンごとに撮影され、音も専用の機材で録音されるなど、いくつもの工程を経て1本の映像が出来上がります。数分の尺に対して何層もの制作過程があります。STORY をドラマティックに伝える演出は見る人に強い共感をもたらします。強くいいね!と思わせることって、魅力が伝わっているからこそですよね。人の心に深く対象の魅力を伝えることができるのも映像の大きなチカラの一つです
映像制作の工程
- 現地取材、事前ヒアリング
- 演出(何を伝えるかそれをどう魅せるかを企画する)
- 構成、絵コンテ作成
- 音楽制作
- 撮影(イメージカット、インタビュー、ドローン風景撮影など)
- 録音
- 編集・カラーグレーディング(色補正・調整)
わかりやすくお伝えするために専門的ではなく大まかに映像制作の流れをお伝えしていきますね。映像を作るとなるとこのような工程があります。カメラ機材の準備、音声録音、BGM制作はもちろんのこと、事前準備として現地取材や内容構成などがあります。そして撮影し、素材を持ち帰り、編集に入り、最後に写真でいう現像作業と言えるカラーグレーディング(色の補正・調整)を行います。見る人は数分の映像でも作り手が多くの手間と時間をかけて一つの映像を完成させています。お金を払って映像制作を依頼するということはクオリティーを求めることが前提のお話になります。毎日の日記のようなスピード感が大切なVlogと言われる動画はお手持ちのスマートフォンの自撮りで十分だと思います。質よりも素早く便利に情報の伝達を済ませたい場合は動画で十分ですね。映像はより深い心情や背景、人の思いなどを表現するのに適していますし、感動や共感を強く生み出すことができます。演出でそれらを表現します。
用途に応じたクオリティー
映像は用途や目的に応じ内容も変化してきます。イベント会場など大人数に見せたいものなのか、自社のホームページのTOPイメージで見せたいものなのか?WEB上で広めていきたいのか、商品紹介用に店舗のモニターで流したい、DVDで配りたいのか。用途は様々です。長く残したいものや対象の美しさ、物語性など魅力をしっかりと届けたいと考えるなら、内容の演出が必要となります。カメラワークや撮影機材も特化したものでなければ難しいです。地域の魅力や観光用ならばドローン映像などランドスケープを美しく撮影した絵が必要となるでしょう。会社や商品の宣伝の場合は商品撮影の他、創業者の思いやお客様の声、商品の魅力、作り手の思い、商品背景などターゲットを考えシーンを考える必要があります。YOUTUBEチャンネルを開設したり、自社のホームページに掲載したり、用途と目的に応じて掲載場所も考える必要があります。映像コンテンツは魅力を伝える最良のメディアです。
制作予算
テレビなどのマスメディアにCM映像を流すことは莫大な広告費がかかりますし、製作にも大規模のスタッフや機材など制作費もかかります。予算の潤沢な企業に限定されます。今までは中小企業や個人レベルではなかなか発注が難しいものでした。インターネットの普及により映像は情報発信のツールとしてとても身近な存在となりました。映像の用途の多様化に伴い、撮影機材、編集機材などの制作環境が以前と比べ大きく変化しています。制作環境を編集スタジオや制作プロダクションでしか常備できなかった時代から、個人でも所有できる時代へ変化してきています。制作環境の小規模化も進んでいます。映画やCMなど今までと変わらず大規模な環境が必要なものはもちろん未だ健在です。同時に映像や動画の多様化により小規模で対応できる案件も増えています。個人でも制作したり発注したりできる時代がやってきました。映像制作に対する予算も小規模で対応できるものも増えてきています。
音質が大切
劇的に映像の質が向上するポイントを一つお伝えさせていただきます。音質が大変重要です。音質が悪ければ、画も同じように荒いものに見えてしまいます。音は視覚的な部分に大きく作用します。日々のSNSなどを活用して自社のプロモーションを動画で行われている方も多くいらっしゃるかと思いますが、是非スマホに装着できる外部マイクの利用をお薦めいたします。お手軽なものが多く発売されていますのでスマホの内臓マイクではなく外部マイクを使ってみてください。それだけで見る方の印象が大きく変わり内容が伝わりやすくなります。バックに流れる音楽も演出の一つにお考えください。劇的に雰囲気が変わります。
お客様からいただくご相談でよくある事例をお伝えさせていただきます。
活用事例
- シティープロモーション(観光系、定住移住系、子育て系)
- 観光プロモーション
- 地域の魅力発信
- 会社やお店の魅力を紹介したい
- 創業者の想いを伝えたい
- 商品やサービスを紹介したい
- 動画を活用した自社ホームページを作りたい。
- 歴史や伝統を次世代に繋ぎたい
- コロナ下で無観客のイベントを生配信したい
- イベントを残したい(ダイジェストムービーの作成)
- 自身の伝記を残したい
上記すべてに言えることなのですが、それぞれの独自の魅力を紐解くこと。そして誰にでも分かりやすく伝わること、見る人をワクワクさせること、など共感がそこに生まれることこそが大切ではないかと思います。映像を通じてその場にポジティヴなコミニケーションの輪が生まれることを私たちは大切に考えています。
ご要望は様々だと思います。共通しているものは、残したい、伝えたい、紹介したい、想いの深さも様々です。最近の映像制作は、小規模の制作チームでも撮影・編集まで行うことができますので個人のお客様でも問題なくご依頼いただけます。予算の心配があるかと思いますがどこに依頼するにしても知っておいていただきたいポイントは、内容と制作時間で費用は決まってきます。そして映像の尺の長さ、1分なのか、3分なのか、10分なのか、で事前準備、撮影、編集などの制作時間が決まってきます。使用用途も内容に関係してくるので明確にしておいたほうがいいですね。例えばホームページのトップページを映像で展開したい場合は、尺の長さはそんなに必要ありません、数十秒で良いでしょう。場合によっては音声も必要ありません。テレビCM と比べたら大きく内容もクオリティーも費用も変わってきます。用途に応じて色々と変わってきます。まずは露出する場所も含めてざっくばらんに何を伝えたいか相談してみるのが良いと思います。
制作事例
こちらは島根県松江市のシティープロモーション映像です。
YOUTUBEや公式ホームページや公式SNSなどで公開されました。子育てのしやすい街であるということを伝えたいという松江市さんのご要望とターゲットは30代を中心としたIターンUターンなどの移住者層へ向けリーチしたいということでした。制作を担当した私ヤクモレコード代表が元々はメジャーデビューした経験のあるミュージシャンでもありますのでミュージックビデオのようなテンポ感のあるシティープロモーション映像を作らせていただきました。
観光プロモーション
NIPPONIAという各地に点在して残されている古民家を、その歴史性を尊重しながら客室や飲食店、または店舗としてリノベーションを行い、その土地の文化や歴史を実感できる複合宿泊施設として再生していくプロジェクトがあります。NIPPONIA出雲の各所の紹介映像・ホームページ制作を弊社で担当させていただいております。NIPPONIAが提唱していることは「地域と歴史に溶け込むように泊まる」NIPPONIA出雲 平田 木綿街道は築200年の酒石橋という元酒蔵だった場所を宿泊施設として2019年にスタートしています。この動画はNIPPONIA出雲 ホームページのTOP.画面のイメージや公式YOUTUBEチャンネルや各種SNS で拡散されました。内容は宿泊施設の外観だけではなく、地域のキーマンの方々にしっかりとしたインタビューを行い、地域の魅力・街作りへの思い、歴史など深い土地への愛を盛りこみ地域に溶け込みながら制作をさせていただきました。
イベントダイジェスト
鳥取県大山町でコロナの状況下で万全体制で2週間にかけて行われたイトナミダイセン藝術祭のダイジェストムービーです。藝術祭の雰囲気をオンライン上に残したいという主催者の思いから、主催側の記録映像とこちらでも何度か足を運ばさせていただき撮影させていただいた映像と合わせて編集をさせていただきました。
公式YOUTUBEチャンネルで藝術祭終了後に配信されました。
イトナミダイセン藝術祭公式ホームページ
動画生配信
コロナ下におけるスポーツイベントの動画生配信は全国でも多く行われています。高校総体は生徒たちによる3年間の汗と涙と努力の集大成です。多くの生徒、先生方、そして選手を陰で支えてきた御父兄の皆様が本来ならば会場に足を運び、最後の応援をするべき日ですが、現状コロナ下では感染予防のため無観客で行わざる得ない現状でした。個人戦、団体戦と2日間に分けて4つの試合場で行われた本大会の模様を各試合場ごと撮影させていただき公式YOUTUBEチャンネルを開設し試合の模様を4つのチャンネルで生配信いたしました。
ライブ生配信はその瞬間だけに止まらず、試合の模様は公式YOUTUBEチャンネルにアーカイブされ、思い出と共に当日の記録動画はいつでもアクセスすることができるのもインターネット上の動画の大きな利点です。各種イベント、講演会など、大小の規模問わず、YOUTUBE生配信はネット環境さえあればどこからでも行うことができます。
映像を活用したホームページ制作
NIPPONIA 出雲 鷺浦 漁師町 映像を活用したホームページ
こちらはTOP部分にイメージ映像を置いたホームページです。パソコンとスマホの両方に対応したレスポンシブルサイトになっており、TOP 画面に来たお客さんに即座に雰囲気を映像で伝えることができます。デザイン性だけでなくストレスなく、視覚的に迅座に雰囲気を読み取ることができるのも映像の良さです。観光系宿泊施設にとどまらず、企業サイトなどでも、サービス内容や会社の雰囲気や理念なども映像を通じて伝えることができます。
商品の紹介映像
島根県出雲市神西湖、出雲しじみの紹介映像です。しじみ漁がどのような環境で行われているのか、商品を背景や雰囲気、環境なども含めて立体的に伝えたいという出雲しじみの漁師さんのご要望でお作りさせていただきました。早朝のしじみ漁に同行させていただき撮影をさせていただきました。今後自社ホームページで全国のお客様へ向けオンライン販売を伸ばしていきたいという狙いもあり、土地の美しい雰囲気や空気感を伝えることにより商品の信頼性も高めていきたいとのご意向もありました。あとは即売会場でもipadなどのタブレット端末などで初めて知るお客様へその場で映像を見ていただくことにより購買率のUPにも繋がっているそうです。